2022年度 成果公開無償利用事業の利用課題の募集の開始について

「2022年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」の利用課題の募集の開始について

2022年01月24日

「2022年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」

利用課題募集要項

 

あいちシンクロトロン光センター(以下、「センター」という。)にて実施する「2022年度あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業」の産業利用・産学連携利用課題の募集を行います。

 


 【重要】

利用課題申請書にはリスクアセスメントの結果(リスクレベル)の記載が必須となります。記載が無い場合は、申請書の受理が出来ませんのでご注意ください。あいちシンクロトロン光センターのリスクアセスメントについてはHPで説明しておりますので、こちらを参考にリスクアセスメントを実施し、利用課題申請書を作成してください。


1.概 要

本事業は、当センターを無償で利用する代わりに成果公開を条件とする利用課題を募り、その具体的な成果事例を広く紹介し、シンクロトロン光施設の新たな利用の拡大に繋げることを目的としています。
今回の利用課題募集に当たっては、中小・中堅企業の課題を優先的に採択します。 

2. 利用課題を募集するビームライン

ビームライン名 測 定 手 法
BL1N2 軟X線XAFS
BL2S1 単結晶X線回折(名古屋大学)
BL5S1 硬X線XAFS,蛍光X線分析
BL5S2 粉末X線回析(キャピラリー)
BL6N1 軟X線XAFS,光電子分光
BL7U 真空紫外分光,光電子分光
BL8S1 X線反射率,薄膜表面X線回折・散乱,粉末X線回折(平板ホルダー)
BL8S2 X線トポグラフィ,X線CT(愛知県)
BL8S3 広角・小角X線散乱
BL11S2 硬X線XAFS,蛍光X線分析

※  必要であれば同一利用課題で複数のビームライン・測定手法の利用申込みが可能です。
※  ビームラインの詳細はこちらをご覧ください。 

3.利用課題を募集する利用区分

(1) 産業利用
企業による利用を対象とし、利用料は無償としますが、成果公開が必要です。同一部署による利用は、原則2件までです。なお、新規利用課題を優先します。

(2) 産学連携利用
大学、公設試験研究機関等に所属する研究者等と企業に所属する研究者等が連携した研究チームによる利用を対象とし、利用料は無償としますが、成果公開が必要です。同一部署による利用は、原則2件までです。なお、新規利用課題を優先します。

4.利用課題募集の概要

(1)  募集期間
2022年1月24日(月) から 2月25日(金) まで 
 
(2) 利用シフト数
1課題あたり8シフトの利用を上限とします。
 
(3) 利用期間
2022年度第1期(5月)から第4期(11月末)まで
※土、日、祝日、マシンスタディ日(原則、月曜日)及びメンテナンス等による休館日は利用日から除きます。
 運転スケジュールは、近日発表の予定です。
 
(4) 利用時間
利用時間は4時間を1シフトとして、「10時から14時まで」と「14時30分から18時30分まで」の1日あたり2シフトを設けており、1シフトから利用が可能です。
※機器の調整や試料セットなどの実験の準備及び片付けは、利用時間内で実施してください。
 
 (5) 利用課題審査
利用課題審査委員会にて応募利用課題の審査を行います。
利用課題審査に当たっては、利用課題申請書について以下の観点から評価します。
   ① 産業的・社会的重要性とシンクロトロン光利用の必要性
   ② 新たな試みや独自の試みの有無
   ③ 有償利用への発展性
   ④ 事業化・実用化の可能性
   ⑤ 産業への貢献・波及効果
※上記の審査とは別に、後述の「5 応募手続き(3)利用要件」にあります安全性等の要件審査を実施します。
※審査に必要な追加情報の提供をお願いすることがあります。ただし、審査を通じて知り得た情報に関しては一切公開致しません。
 
 (6)審査結果の通知
利用課題審査会における審査及び安全性等の要件審査の結果は、採否に係わらず、3月25日(金)までに通知します。
なお、利用については、利用課題が採択された後、産業利用コーディネータと相談・調整します。

5.応募手続き

(1) 利用相談

当事業の円滑な実施のため、応募前に、産業利用コーディネータが事前の利用相談を行います。後述の「7 問い合わせ先」の産業利用コーディネータにご連絡ください。

 

(2) 利用課題申請書の提出

利用相談後、申請者は、様式ダウンロードサイトより、利用課題申請書(成果公開無償利用事業)をダウンロードし、必要事項をご記入の上、募集期限内に下記提出先に提出してください。

 

(3) 利用要件

前述の「4 利用課題募集の概要(5)利用課題審査」とは別に、事前に以下の要件を審査します。

 ① 実験の安全性が確保されていること。
 ② 実験に係る技術的な実施可能性があること。
 ③ 公序良俗に反するものでないこと。
 
(4) 提出先   E-mail:project@aichisr.jp 
   郵送、持参 :〒489-0965
       愛知県瀬戸市南山口町250番3「知の拠点あいち」内
       あいちシンクロトロン光センター
           成果公開無償利用事業 事務局宛

6.その他

(1) 利用成果の報告
利用課題終了日から50日以内に成果報告書を提出していただく必要があります。
成果報告書とは、利用で得られた成果を、図表等を用いてレポート(A4用紙最大5枚)として取りまとめたもので、活用事例として公開させていただきます。ただし、特許取得を意図しているなどの理由により公開の延期を希望する場合、成果公開延期申請書にて申請いただき、当センターにて審査の上、公開の範囲、公開の時期等を別に定めることができます。公開の猶予は最大2年間となります。
また、論文、受賞、プレスリリース、講演、寄稿などにより発表する場合は、当センターにおける活用又は成果であることの明記をお願いするとともに、別刷り、記事の写し、プレス発表資料等を随時送付していただきますようお願いします。 (謝辞の記載例)
 
(2)成果報告会での成果発表
採択された利用課題については、原則センターが開催する成果発表会(2023年3月に予定)において成果発表をしていただき、また、その発表された資料をweb上にて公開させていただきます。
 
(3) 知的財産権の取り扱い
 センターの利用に伴い発生した知的財産は、原則として利用者に帰属します。特許を出願し、公開特許公報により特許が公開された場合、公開特許公報の写しを随時送付していただきますようお願いします。
 

7.問い合わせ先

住所:〒489-0965
   愛知県瀬戸市南山口町250番3「知の拠点あいち」内
担当:あいちシンクロトロン光センター ユーザー支援室
   産業利用コーディネータ
E-mail:project@aichisr.jp
TEL :0561-76-8330