ビームライン概要
X線小角散乱法により、分子薄膜や繊維など、主に有機・高分子材料の構造を解析する。数オングストロームから約100ナノメートルまでの範囲の構造の測定が可能。自動読取イメージングプレート検出器(R-AXIS Ⅳ++)と二次元半導体検出器(PILATUS 2M)を備え、高精度静的測定と時分割測定を可能とする。さらにフラットパネル検出器を併設することで小角と広角の同時測定を可能とする。他、サンプルチェンジャーを備え測定の効率化も実現。カメラ長は最大6.4 mとし、試料位置に自由度を持たせることでユーザー持ち込みの大型な試料環境装置にも対応する。
光エネルギー | 8.2,13.5 keV (0.15,0.092 nm) |
ビームサイズ | 約 1.0 ×0.5 mm (幅×高さ) |
分解能(E/ΔE) | >>2000 @8.2keV |
光子数 |
3.3×1010 Photons/sec @8.2 keV
1.0×1010 Photons/sec @13.5 keV
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現在の整備状況
※フラットパネルディテクタ(要問合せ) 1032×1032 pixel (50μm/pixel)
レイアウト
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波長: 1.50 Å(8.2 keV), 0.92 Å(13.5 keV)
- 斜入射小角X線散乱(GISAXS;要問合せ)写真 カメラ長:50 cm,1 m,2 m,4 m のみ
- 小角広角同時測定(フラットパネル使用;要問合せ)
試料環境
- サンプルチェンジャー 写真1 写真2(図面 1 図面2)PDF
- サンプルホルダー 5cm×5cm φ3mm (キャピラリーはφ2mm推奨) 写真
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冷却加熱ステージ(Linkam 写真 :-80℃~600℃:ステージ温度)
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持込試料台にも対応(要問合せ)
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簡易粉末・溶液セル 作り方
ソフトウェア
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測定用ソフト;時分割測定,マッピング測定,多連装測定
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自動一元化ソフト
測定事例
- 皮膚角層の測定 (図をクリックするとPDF資料にリンクします)
- モーター蛋白質の構造 (図をクリックするとPDF資料にリンクします)
(更新2024.1)