シンクロトロン光とは

シンクロトロン光とは

シンクロトロン光(Synchrotron Radiation)とは、ほぼ光速で直進する電子が電磁石によって進行方向を変えられた際に発生する光(電磁波)のことです。以下に説明する様々な特長を持っており、最先端の科学研究や先端技術に用いることができることから、「夢の光」と呼ばれることもあります。

  

シンクロトロン光と電子顕微鏡の違い

最先端の分析手法でシンクロトロン光利用分析と並ぶのが電子顕微鏡です。 電子顕微鏡は非常に小さく絞れる電子ビームを用いるのでナノレベルの画像分析で強力なツールとなります。

 

これに対し、シンクロトロン光は、物質の化学状態や局所構造の分析において最も強力な手法です。 「夢の光」とよばれるシンクロトロン光も万能ではなく、課題を解決するには他の分析手法との連携が不可欠です。

 

あいち産業科学技術総合センターには電子顕微鏡をはじめとする多種多様な実験装置が整備されていますので、シンクロトロン光との相補的な利用により、「知の拠点」全体であらゆる材料開発の支援を行うことが可能となります。